「排水管などから汚水や下水が出てきて、におう……」なんて時ありませんか?
《つまりの原因》排水桝とは?基本的な構造や掃除方法などご紹介!!
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そんなとき、もしかしたら「排水桝」がつまっているのかもしれません。
「汚水桝」や「雨水桝」などの種類がありますが、これらの役割や、
メンテナンスの必要性などはあまり知らない方が多いのではないでしょうか。
この記事では排水桝の基本知識を紹介しつつ、メンテナンス方法や、
どんなときに修理が必要なのか、などを解説していきます。
目次
排水桝とは?種類・構造を解説
桝の基本知識
排水桝とは、汚水や雨水が流れる排水管に設置されている、点検や清掃のための構造物です。
汚水や雨水には、ゴミや泥が含まれています。
これらの固形物質を普通に流すと、排水管がつまる原因に。そして排水管がつまることで、
水の流れが滞り、逆流してしまうこともあります。
たとえば「キッチンで突然、排水が逆流してきた」という場合は、
排水桝の汚れやつまりなどが原因かもしれません。
排水桝の設置場所など
四角柱や円柱など形の違いがあります。またかつてはコンクリート製の排水桝が主流でしたが、
現在はより施工しやすく耐久性の強い塩ビ(塩化ビニル)という素材が使われています。
いずれの形・素材でも、排水桝の役割は同じです。
上の画像のように、排水溝や下水溝から流れてくる水の、合流地点に桝(ます)が設置されます。
排水管の繋ぎ目や曲がっている部分など、汚れやゴミが溜まりやすい場所に設けられていて、
ふたを開けるだけで簡単にメンテナンスが行えます。
【排水桝の役割は、「マンホール」とほぼ同じです。この2つの違いは「深さ」で、
排水桝の場合は1m前後、マンホールさらに深く10m以上のものもあります。】
排水桝の仕組みと種類
家庭からの排水には、残飯や油など、多様なゴミが混入しています。
排水桝はゴミや泥などの汚水を、「水分」と「固形物」とに分離し、
水分だけを排水管に流すことで「つまり」を防いでいるのです。
しかし固形物は排水桝の内部に蓄積されていくので、定期的に点検・掃除をしておかないと、
溜まりすぎたゴミや泥が「つまり」を起こしてしまいます。
◎汚水桝
インバート桝とも呼ばれ、水以外の異物が沈殿する構造。
トイレやエアコンからの排水を処理している。
◎雨水桝
雨水をそれぞれの住宅の敷地内で集める桝。
地面に浸み込む仕組みの浸透式と、下水道へ流す非浸透式がある。
◎公共桝
最終桝ともいい、すべての生活排水の合流地点。公共枡の先は、公共下水道になっている。
家庭内から排水された汚水が集まるのが「汚水桝」、それが側溝などに合流する部分が「公共桝」です。
雨水を集める「雨水桝」は、家の内部からの排水ではありませんが、
こちらも最終的には「公共桝」と合流します。
ちなみにキッチンや洗面所などの排水が合流する「会所桝」や、
側溝の途中などに設置する「泥溜桝」という種類もあります。
紛らわしい?排水トラップとの違いは
若干紛らわしいのが、「排水トラップ」との違いです。
普段から耳にする単語ではないので、ごっちゃになってしまいますよね。
排水トラップは、おもに排水口直下に設置される、「水のフタ」のようなものです。
排水管がS字やU字に曲がることで、その部分に水が溜まり、下水のニオイや虫を封じてくれます。
排水桝に必要なメンテナンス・修理は?
「汚水桝」や「雨水桝」など排水管の合流地点にある排水桝の仕組みは、
「ゴミ・泥を沈殿させ、水と分離させる」というものです。
そのため桝の中には、キッチンから流れた食べカスや、油分、そのほかホコリや泥などが蓄積されていきます。
そして基本的に自宅の敷地内にある排水管は、自分で管理しなくてはなりません。
排水桝をつまらせないためには、定期的な点検・清掃メンテナンス、また場合によっては修理・交換が必要です。
清掃など、メンテナンスの頻度は?
排水桝の清掃をサボると、「つまり」によって水があふれ悪臭を放ったり、
汚水による衛生面に影響を及ぼしたり、といった事故につながります。
排水のなかに含まれる油分や固形物は、長年の放置によって固まってしまい、
取りにくくなってしまうこともあるのです。
清掃による排水桝のメンテナンスは、少なくとも1年に1回程度はおこなうのがオススメです。
新築の場合には、家を建ててから5年以内に1回は点検・清掃をしましょう。
ただし悪臭をともなう汚れ作業なので、自分でやらずとも、
プロの業者に依頼して徹底的にキレイにしてもらうこともオススメです。
排水桝のメンテナンスをしないとどうなる?
排水桝に汚物や異物がつまると、以下のような症状が現れる可能性があります。
◎トイレの水の流れが悪い
◎排水桝から汚水があふれる
◎家周辺の排水溝・側溝のニオイが強まる
汚水が桝から下水管へ流れなくなることで、汚水があふれたり、ニオイが充満したりします。
排水口の状態によっては、管をつたってニオイが家庭内まで上がってきてしまうことも。
汚れは必ず溜まるものなので、定期的な清掃は欠かせません。
排水桝の修理・交換が必要になるのはどんなとき?
排水桝を修理・交換するのは、「排水桝が壊れたとき」「コンクリート桝から塩ビ桝に交換したいとき」などです。
従来、家屋の標準工事では「コンクリート桝」をつかって施工するのが主流でしたが、
寿命が短く、施工しにくいなどのデメリットがあります。
◎塩ビ桝
・軽くて丈夫、施工しやすい
・耐薬品性に優れる
・寿命は50年以上
◎コンクリート桝
・施工に手間がかかる
・ヒビが入りやすい
・寿命は12~15年
「塩ビ桝」は、塩化ビニルという樹脂素材を使っています。
耐久性、耐薬品性などに優れていて、ひび割れや腐食などの劣化が起こりにくいというメリットがあります。
またコンクリート桝よりも塩ビ桝の方が寿命が長いので、仮に現在のコンクリート桝が壊れていなくても、
先を見越して塩ビ桝に乗り換えておくのがオススメです。
ただし塩ビ桝にも寿命があるので、ひび割れや腐食などの劣化を見つけたら交換する必要があります。
劣化にいちはやく気付くためにも、定期点検が欠かせません。
排水桝を自分で掃除する方法
まずは道具を準備
排水桝の掃除にあたって必要なアイテムは、次の通りです。
・ビニール手袋
・マイナスドライバー
・スコップ、ひしゃく
・バケツ
・ざる、三角コーナー
・ゴミ袋
・ブラシ
・台所用洗剤
・ホース、高圧洗浄機
排水桝の清掃では、沈殿して固まった汚物に触れる作業をともないます。
衣類に付いてしまうと洗っても落ちにくい場合があるため、汚れてもかまわない服装で作業しましょう。
同様に使用する道具も、汚れることは避けられません。使い古しのものを使用するようにしましょう。
排水桝の掃除手順
掃除はさほど難しくありません。以下の手順に従って、汚れを取り除いていきましょう。
1.排水桝のフタを開ける
2.排水桝に溜まった汚れをすくい取る
3.エルボ(下向きに湾曲したパイプ)を取り外す
4.排水桝の底に溜まった汚れをすくい取る
5.高圧洗浄機などを使って洗浄する
6.ブラシで排水桝内を掃除する
まずは排水桝のフタを開けます。泥や汚れがつまって開けにくい場合は、
マイナスドライバーを隙間に差し込むとよいです。
次に、排水桝に溜まった水の表面に浮いている汚れを、スコップやひしゃくですくい取ります。
すくった汚れはザルなどに移して水気を切り、ゴミ袋に入れましょう。
そのあとはエルボ(下向きに湾曲したパイプ)を取り外し、排水桝の底に溜まった汚れをすくい取ります。
こちらもすくい取った汚れは、水を切ってゴミ袋へ捨てましょう。
そしてホースや高圧洗浄機をつかって、上流側から水を流しつつ、洗浄していきます。
水圧が強すぎると排水口から逆噴射する恐れがあるので注意しましょう。
最後にブラシを用意して、台所用洗剤をつかって排水桝内を掃除します。
同様にエルボも洗って、元に戻して掃除完了です。
業者に清掃・修理・交換を依頼するときの費用相場
「排水桝のフタを開けてみたけれど、悪臭がひどく、とても自分では掃除できない」
そんなときにはプロの業者に、清掃または修理・交換の依頼をしましょう。
排水桝の清掃にかかる費用相場
排水桝の清掃作業、また「つまり除去」などを業者に依頼するときには、20,000~25,000円ほどが相場です。
高圧洗浄機を使って、より徹底的な洗浄効果を得るときには40,000~45,000円程度になります。
すでに汚水があふれ出てしまっているときには、60,000~80,000円以上になることも。
このように、状況や依頼内容によって、費用は異なります。
また住宅によっては、「排水管の構造が複雑である」などの理由で、費用が変わるケースもあるでしょう。
排水桝の交換にかかる費用相場
排水桝の交換をする場合、1カ所あたりの相場は5~10万円です。
こちらも排水管の構造や、劣化の状態、施工のしやすさなどの要因によってかなりケースバイケースです。
たとえば排水桝の周辺がコンクリートで頑丈に固められている場合などは、
除去や修復のため、費用が高くなってしまうかもしれません。
もしかしたら数カ所を同時に交換したり、配管パイプの交換もまとめて依頼したりすれば、
1カ所あたりの費用が安くなる可能性もあります。
排水溝まわりの工事をまとめて検討してみましょう。
排水桝の清掃や交換を業者依頼するときの注意点
出張見積もりが無料の業者を選ぶ
作業を依頼するにあたっては、正式な発注の前にまず見積もりを取る必要があります。
その際、現場に出向き状況を確認した上で作業費用を算出する場合がほとんどでしょう。
出張見積もりの際に、業者によっては出張料などの名目で費用を請求する場合がありますが、
大抵の場合は見積もりを無料で行ってくれるはずです。
正式に契約する前に費用がかさむのは、できれば避けたいものです。
相談する業者には、見積もりが無料かどうか確認してから依頼しましょう。
固定電話に問い合わせできるかも確認
チラシやインターネットで業者選びをしているとき、
問い合わせ先がフリーダイヤルの番号だと親切な印象を受けますが、ここにも意外な落とし穴があります。
通話無料のフリーダイヤルは確かにお得ではあるものの、どのエリアにかけているのか分かりません。
場合によっては、事業所が存在しないケースもあります。
しかし固定電話の番号がしっかり載っていれば、その番号から業者の所在地が分かります。
住宅にまつわる作業は、できれば近隣の身元が明らかな業者に依頼したいものです。
固定電話番号の有無は、ひとつの判断基準になるでしょう。
料金が極端に安い業者は避ける
「できるだけ安く清掃したい」と思うのは当然でしょう。
しかし、相場よりも極端に安い場合は、警戒が必要です。
排水桝の清掃には現場確認を経て、汚物の除去やエルボの付け外し、
内部の清掃、ゴミの処分費などがかかります。
それに見合った最低料金はどうしても必要です。
相場と比べてあまりにも低料金な場合、実施すべき作業が省略されている可能性もあります。
適正価格を見極めて発注することが無難でしょう。
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