長持ちする外壁について
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家を建てる時やリフォームを検討している時など「外壁は長持ちする素材を使用したい」と
考えている方も多いですよね。
サイディングやモルタル、タイルなど、外壁に使用する素材によってメンテナンスの頻度や
経年劣化の度合など変わってくるからです。
中にはメンテナンスフリーの素材を探している方もいるかもしれませんが、残念ながらそのような素材は存在しません。
しかし、外壁に使用する素材の特徴を知っておくと、
どの素材なら長持ちさせることができるのか選ぶ判断の基準になるかもしれません。
今回は、外壁に使用する素材にはどんなものがあるのか、また、長持ちさせるためのポイントをご紹介したいと思います。
目次
外壁の素材にはどんな種類があるの?
外壁に使用される素材は大きくわけると8種類あります。
①窯業系サイディング:
現在、日本の住宅で1番使用されている外壁材です。セメントをベースに繊維を配合して窯で仕上げたもので、
種類が豊富で石柄やタイル柄、木目柄など幅広いデザインがあります。
②金属系サイディング:
金属の表面材とラミネート紙などの裏面材で、断熱材をサンドイッチした外壁材です。
代表的は「ガルバリウム鋼板製品」は最近よく目にするようになってきました。
とても軽いことが特徴で、リフォーム建材としても注目されています。
③樹脂系サイディング:
塩化ビニル樹脂を原料とした外壁材です。塩害や凍害に強く、アメリカやカナダでよく使用されています。
④木質系サイディング:
天然の木材を使用した薄い板状の外壁材です。
ぬくもりのあるデザインで窯業系や金属系にはない自然で高級感のある見た目が特徴です。
⑤モルタル:
セメントと砂、水などを混ぜて練り込んだ外壁材です。
吹付リシン・吹付タイル・吹付スタッコなど仕上げの種類にバリエーションがあります。
⑥タイル:
土や石などの原料を約1300度の高温で焼き固めたものです。デザインも豊富で高級感のある外観を作ることができます。
⑦コンクリート:
コンクリートの外壁の建物は鉄筋コンクリート造の住宅です。
セメント・水・砂・砂利を混ぜた物と内部に入っている鉄筋を組み合わせて作られています。
⑧ALC:
珪石・セメント・生石灰が原料の軽量気泡コンクリートです。とても軽く、内部に気泡を含んでいます。
外壁を長持ちさせることができる素材とは?
ご紹介した8種類の外壁材の中でメンテナンスフリーに近い外壁材は2つあります。
「タイル」と「樹脂系サイディング」です。続いて、金属系サイディングやALC、
モルタルや窯業系サイディング・木質系サイディングの順にメンテナンスの必要性が高くなります。
外壁にタイルを使用すると長持ちする理由
タイルは傷がつきにくく、撥水性も高いため水や汚れにも強い素材です。
タイルの寿命は25~30年と言われており、他の素材と比べると耐久性が高いことがメリットです。
しかし、目地は7~10年で補修を行う必要があるためメンテナンスフリーとはいえません。
また、耐久性の優れたタイルですが、高価なことがデメリットです。
モルタルやサイディングと比べると初期費用が2~3倍はかかってしまうといわれています。
樹脂系サイディングのメリット・デメリット
樹脂系サイディングはサイディングの中で最も耐久性が高く、また20~30年は塗装の必要がないといわれています。
一般的なサイディングにはつなぎの部分に目地があるため、シーリングと呼ばれる補修材を入れなければなりません。
このシーリングは10年程で補修が必要になります。
しかし樹脂系サイディングの中には目地がなくシーリング不要の商品があります。
樹脂系サイディングは、窯業系サイディングやモルタルと比べると高価なものですが、
タイルと比較すると費用を抑えることができます。
しかし、日本ではまだあまり使用されていないため施工できる業者は限られています。
樹脂系サイディングは施工が難しく、まだまだ普及していない素材のため、施工技術を持っている業者が少ないのです。
外壁を長持ちさせるために必要なこと
耐久性が高くメンテナンスフリーに近いタイルや樹脂系サイディングを使用したとしても、
長持ちさせるためには定期的なメンテナンスが必要です。
その際は、正しい知識を持った業者によるメンテナンスをおすすめします。
まとめ
外壁材の中にはメンテナンスが全く必要ない素材は残念ながらありません。
しかし、メンテナンスフリーに近い素材として、「タイル」と「樹脂系サイディング」があげられます。
タイルは最も耐久性が高い素材ですが、とても高価なことがデメリットです。
また、樹脂系サイディングは耐久性が高いことやシーリング不要な商品もあることがメリットですが、
施工できる業者は限られています。
このようにタイルや樹脂系サイディングは耐久性に優れているので長持ちしますが、他の素材を使用する場合と同様に、
やはり定期的なメンテナンスや補修が必要です。信頼できる業者を見つけて大切なすまいを長持ちさせてくださいね。
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